大阪中之島美術館「テート美術館展」に行ってきました

中之島にある大阪中之島美術館で開催されていた「テート美術館展 光 ターナー、印象派から現代へ」に行ってきました。
会場は大阪中之島美術館の5階展示室で、「光」をテーマに、18世紀末から現代までの作品が並ぶ展覧会です。
約120点の作品で構成されており、世界巡回の最終会場が大阪だったというのも、なんだか少しうれしいポイントでした。
展覧会タイトルに「光」と入っているだけあって、ただ明るさを描いた展示というより、作家ごとにまったく違う形で光が扱われているのがとても印象的でした。
やわらかく差し込む光、空気そのもののように漂う光、輪郭を消してしまう光、逆に影を強く際立たせるための光。
同じ「光」でも、ここまで表現が変わるのかと、ひとつひとつの作品の前で自然と足が止まります。


本展では、ターナーやコンスタブルといった英国近代美術の重要な画家から、モネら印象派、さらにジェームズ・タレルやオラファー・エリアソンのような現代作家まで、時代をまたいだ構成になっていました。絵画だけでなく、写真、彫刻、インスタレーション、映像など多様な作品が並ぶため、「美術館に絵を見に行く」という感覚だけでは終わらない広がりがあったように思います。
個人的には、ひとつのテーマを時代ごとに追いかけていく展示は、見終わったあとに頭の中がきれいに整理される感じがあってとても好きです。
有名な作品を見る楽しさももちろんあるのですが、それ以上に「昔の画家も、現代の作家も、結局ずっと光に惹かれてきたのだな」と思えるところに、この展覧会のおもしろさがありました。
大阪中之島美術館そのものも、展示を見に行く場所としてとても気持ちのよい空間です。
中之島という立地もあって、街の空気の中に少しだけ静けさが差し込むような感覚があり、展示の余韻と相性がいい場所だと改めて感じました。
今回の展示は作品そのものだけでなく、テーマの立て方や見せる順番の設計も含めて、とても勉強になりました。ひとつの要素を軸にして全体を組み立てることで、見る側の理解や印象がここまで変わるのだなと、あらためて感じます。
こうして美術館に足を運ぶと、デザインのための資料集めというより、自分の感覚を少し整えに行く時間に近いのかもしれません。
忙しい時期ほど、こういう時間は案外大事だなと思わされました。

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