『職業人インタビュー』中に起きたまさかの出来事

この記事は、下記ブログの続きです。
職業人インタビュー中に起きた、まさかの出来事
本日、兵庫県立西宮今津高等学校の『職業人インタビュー』に登壇し、デザインの仕事についてお話しする機会をいただきました。
事前にいただいていた質問に答える形で、生徒の皆さんに資料を配布しながら、デザインやものづくりに関する話をさせていただいていたその最中───突然、「津波注意報」が発令されました。
カムチャツカ沖で大きな地震が起きた影響とのことで、海抜0.4mという海に近い立地の高校ということもあり、全校生徒・教職員・来校者全員が避難することになったのです。
しばらくすると、街中にも「海岸から離れてください」というアナウンスが響き渡り、ただならぬ空気が流れていました。高校生の頃にリアルタイムでニュースで見た、東日本大震災(3.11)の記憶が頭をよぎりました。
「たまたま訪れた日」に起こった、貴重な体験
避難はすぐに解除され、結果的に被害もなく済んだのですが、「たまたま訪れた日」に「たまたま避難する状況」に遭遇する──その偶然が、自分の中でとても大きな出来事でした。
神戸に住んでいる私自身、1995年1月19日、阪神・淡路大震災の2日後に生まれました。震災について学校で学ぶ機会も多く、友人の家族や周囲にも多くの被災経験者がいます。震災はずっと身近な存在だったはずなのに、それでも実際の避難の場面になると、「本当に逃げるべきなのかな?」「それとも走った方がいいかな?」と迷いが生まれる自分がいました。
まさに「正常性バイアス」───急いで避難しながらも、「まぁ大丈夫だろう」という気持ちがありました。
いつ、どこで、誰に何が起こるか分からない。だからこそ防災意識は他人事ではないと改めて感じさせられた瞬間でした。
阪神・淡路大震災から30年。今、私たちにできること
阪神・淡路大震災から30年。
自分にとっては生まれた年の出来事でもあり、たくさんの「当たり前じゃなかった日常」の記憶が、まわりの大人たちから語り継がれてきました。
自分自身を含めた『震災を知らない世代』が増えていく中で、私自身が地域の中で生き、ものづくりをする立場として、「伝える」という役割を少しでも担えたらと思っています。
それがデザインであれ、文章であれ、講話であれ、「命を守ること」や「大切なものを見つめなおすこと」のきっかけに繋がるのなら、それが今の私たちにできる、社会への小さな貢献なのかもしれません。
講話のご依頼も承っています
神戸つるかぶとデザイン事務所では、Web制作やグラフィックデザインのほか、学校・地域での講話やキャリアの支援活動なども行っています。
「デザインってどんな仕事?」「クリエイティブって何?」そんな疑問に、実体験と共にお答えします。
ご依頼・ご相談お待ちしております!
( ブログのイラスト制作:Makuro )
投稿者プロフィール
最新の投稿
日常の話2025-08-18『鶴甲まつり2025』に運営スタッフとして参加します
デザインの実績2025-08-10実績:不動産会社 - クーポン付きA4チラシ制作
その他の実績2025-08-04職業訓練校『東山学館 明石校』で1日アシスタント講師を担当します
デザインの実績2025-08-03実績:不動産会社 - クーポン付きA4チラシ制作