COFFEE KIOSK A4 - 実は、鶴甲にはカフェがある。

(撮影:フォトグラファー Taniguchi Takuya)

「鶴甲って六甲山のほうですよね。お店とかあるんですか?」

打ち合わせ中の雑談で、鶴甲という地名をご存じの方にたまに聞かれます。 いやいや、あるじゃないですか。メインストリートにコープ神戸が。なんなら郵便局もありますよ。

「カフェとかないの?」

いやさすがにカフェは…

…実は、あります。

(撮影:フォトグラファー Taniguchi Takuya)

鶴甲に店舗を構える、小さなコーヒー焙煎屋「COFFEE KIOSK A4」さんです。

まだ常設店舗がなかった頃、COFFEE KIOSK A4は鶴甲会館のキッチンスペースで、時折コーヒースタンドを開いていました。

普段は地域の集まりや行事に使われている鶴甲会館に、コーヒーの香りが広がる。いつもの会館なのに、その日だけ少し違って見えるのが面白くて、自分も何度か足を運んでいました。

地域の人がふらっと立ち寄って、コーヒーを飲みながら少し話をする。大げさなイベントではありませんが、鶴甲にこういう時間があることが、なんだかうれしかったのを覚えています。その後、鶴甲に常設の店舗ができました。

鶴甲で「ちょっとコーヒーを飲みたいな」と思ったとき、わざわざ山を下りなくても立ち寄れる場所がある。住んでいる側からすると、これは地味に大きくて、嬉しいことです。

お店の外観は、木の表情をそのまま生かした、鶴甲の風景にもよくなじむつくりです。店内の壁に使われている漆喰は家族で塗ったそうです。最初から完成品として用意された店舗というより、家族で少しずつ手を動かしてつくった場所。きれいに整っていながらも、どこか人の手の温度が残っているのは、そのためなのかもしれません。

(撮影:フォトグラファー Taniguchi Takuya)

デザイン事務所をしている身としては、「A4」と聞くと、どうしても最初に用紙サイズが頭に浮かびますが、店名には、日常使いのできる「ちょうどいいもの」をつくりたいという思いが込められているそうです。

「ええよ。と思えるものを。」

A4で「ええよ」。

肩に力が入っていなくて、覚えやすくて、このお店らしい名前だと思います。COFFEE KIOSK A4では、注文を受けてから豆を焙煎し、毎日の定番になるような暮らしに寄り添うコーヒーを目指しているそうです。

店頭に並ぶコーヒー豆の名前にも、「やまがわ」「うみがわ」「つるかぶと」「ふじばかま」と、地域にちなんだ言葉が使われています。コーヒーの袋に「TSURUKABUTO, KOBE」と書かれているのを見ていると、普段暮らしている街の名前がそのまま商品の顔になっていることが少し誇らしく感じられます。

(撮影:フォトグラファー Taniguchi Takuya)

この日はアイスコーヒーをいただきました。コーヒーはいつ飲んでも美味しいですが、暑い日に飲む冷たいアイスコーヒーは格別ですね。

感想としてはそれだけでも十分なのですが、木の空間や店内の植物と一緒に眺めていると、「鶴甲にも、こういう場所があるんだ」と、地元に住んでいる自分でも改めてうれしくなります。

鶴甲には、大きな商業施設も、他の飲食店もありません。でも、鶴甲会館の一角で始まったコーヒースタンドが、やがて地域の中に店を構える。

家族で壁を塗り、鶴甲の道や景色から名前をつけたコーヒーを並べる。こういう小さな積み重ねも、鶴甲の大切な魅力のひとつだと思います。

何も予定がない休日。大阪や三宮に出る前に、まずは一杯飲んでみてほしいです。

(撮影:フォトグラファー Taniguchi Takuya)

ちなみに、2026年8月は土曜の夕方のみ営業とのことです。

営業日や時間は月によって変わるため、訪れる際はCOFFEE KIOSK A4の公式Instagramで最新情報をご確認ください。

のじゃ

のじゃはいつもジュースかアイス一択じゃ!

なだみちゃん

それだと二択ね。

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投稿者プロフィール

サカマキリュウ神戸つるかぶとデザイン事務所 所長
なんでも作るのが大好きです。
趣味は毎日の料理と、パソコンを使った音楽制作。