余談 - ブラック企業時代の思い出話

この記事は、下記レビューの余談です。
『丸味商店』の今回のリニューアルを手掛けた企業、『株式会社力丸』さん。
この会社は、以前僕が調理師として所属していた会社です。
せっかくの機会なので、現在の関係や当時の状況について、思い出話として少しお話しできればと思います。
現在でもこの会社の皆さんとは仲良くさせていただいています。今はもう誰も残っていませんが、10人ほどの同期ともOB会で定期的に交流しています。淡路島に遊びに行ったり、温泉に行ったり、直近では7月にお隣の明石市で食事会をしました。退職してしばらく経つ現在でもこうした関係が続くのは、ありがたいですね。
当時この会社は、良くも悪くも仕事や料理に対して本当にストイックな会社でした。
大声で怒鳴られるなんてのは通常運転で、首を掴まれて壁に叩きつけられたり、今時ドラマの演出でもなかなか見ないような経験が沢山できました。面接時に「身体が弱いので長時間労働はできません」と伝えて時短社員で入社した筈だったのですが、在職時は月の労働時間がサービス残業を抜いても300時間を超えたりもしていました。
『食』に対する会社の方針自体は好きだったので、続けたい気持ちもありました。ですが身体がついていけず、最終的には退職してしまいました。
辞めた今でも系列のお店にはよく食べに行っていますが、この経験を通じて美味しいお店は「食べに行くところ」であって「働きに行くところ」ではないと、勉強になりました。笑

年齢こそバラバラですが、OB会は今でも仲良し!
本当に働きすぎには気を付けましょう。身体を壊すまでブラック企業に勤めた身の経験としては、意外なくらい周りは心配してくれません。長時間労働が辛いと話しても、両親ですら「がんばれ」「もっと辛い人はいくらでもいる」といった感じでした。自分の身は自分で判断して守りましょう。
また、身近な人には話していましたが、この頃の過労が原因で退職後すぐに虚血性視神経症を発症しました。(脳梗塞の眼球版のような病気です。)救急でお世話になったお医者さんからも、「平均年齢70歳とかの病気ですよ、働きすぎです」と怒られたのを覚えています。そんな状況で休職していても、両親は世間体を気にして「早く正社員で働きなさい」と言っていました。世知辛い世の中ですね…。
当時のことは、今でも「どうやって自衛すればよかったのだろう」とたまに思い出します。ある日突然視界が真っ暗になったので、何度も言いますが、皆さんも過労と睡眠不足にはお気を付けください。
ちなみに、この病気の発症と後遺症から長時間労働にドクターストップがかかり、調理師を続けることを諦めました。この一連の出来事をキッカケにデザイナーを志したので、結果的には良い転換期にできたのかな?と今では思っています。
以上、ちょっとした昔話でした。
余談までお読みいただき、ありがとうございます。
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